『医院で取り組む妊産婦の歯科治療のポイント』
岡山県で開業されている滝川先生の勉強会に白山歯科クリニックの歯科衛生士と受講してまいりました
備忘録がてらに内容をまとめさせていただきます。少し怖い内容を含みますので、知りたくない方は読まないでくださいませ
・歯周病がひどい妊婦さんは、早産・低体重児のリスクが約7倍に跳ね上がる。 Offenbacher S et al. J Periodontal 1996
・妊婦さんの歯周病治療は、早産・低体重児出産の危険性を低減できる可能性がある。 Lopez NJ et al. J Periodontal 2005 (チリの歯医者の先生です。)
・妊娠性エプーリス。好発部位、上顎口腔前庭と歯間乳頭。保存的療法が第一選択。プロゲステロン→コラゲナーゼ抑制
・鉄欠乏性貧血、水血症
・仰臥位低血圧症候群
・ミュータンス菌の母子伝播
・キシリトール。1日3~5回。1回1粒。1回5分~10分噛む。キシリトール含有量60%以上のものを選択。3か月以上継続。
・消炎鎮痛剤はアセトアミノフェン、ソランタール(塩基性)。抗菌剤はセフェムとペニシリン。
・器官形成期後の妊娠15週以降は、胎児の発育がX線被ばくの影響を受けることはほとんどない。
・自然放射線2.4mSV/年、歯科のデンタル撮影0.0163~0.0391mSV、パノラマ撮影0.0399~0.0436mSV
・妊娠期Th2優位、細胞性免疫低下→風邪に注意。急性上顎洞炎による関連通
・妊娠中の喫煙の最大の害は、胎児の脳を傷つけることである。
まとめると、『母親の口腔内=お子さんの口腔内』ということでした。
以上でございます。