おはようございます。連休も終わってしまい、今日からまた新しい週の始まりですね。
頑張っていきましょう
もし、皆様がすべての虫歯治療、矯正治療を終えられ、
歯周ポケットに対してもスケーリング・ルートプレーニングや歯周外科処置で
上皮性付着や結合組織性付着による健康と考えられる歯肉溝が得られたならば、
そのあとに、定期的なメインテナンスをぜひ受けてください。
では、メインテナンスはなぜ必要なのでしょうか?
当時アメリカの南カリフォルニア大学の准教授であったWilliam Beckerという歯周病の大家が1979年から1984年にかけて発表したものすごく重要な3つの論文があります。
それを簡単に説明しますと、歯周病の方を10年間追跡した結果、歯を失う本数に大きく違いがでることわかったのです。
患者さんを3つのグループに分けます。
① 歯周病治療をまったく受けなかったグループ。
②歯周病の治療は行ったが、その後のメインテナンスは受けなかったグループ。
③歯周病の治療は行い、その後のメインテナンスもしっかり受けたグループ。
それぞれのグループでの10年間で歯を失った本数は
グループ①が平均3.6本
グループ②が平均2.2本
グループ③が平均1.1本
の歯を失う結果となりました。
この研究により歯周病なのに何もしなければ10年間で3.6本もの歯を失い、
治療をしてもクリーニングを受けなければ2.2本の歯を失い、
治療を受け、さらにクリーニングも受け続ければ1.1本の歯を失うだけですむことがわかったのです。
つまりメインテナンスを含めた歯周治療をきっちり受けることにより、歯の寿命は3倍以上延ばすことができ、
非常に歯を守るのに効果がるあることが30年も前から判明しているのです。
梅田茶屋町白山歯科クリニックのメインテナンスでは、
①歯肉の炎症(拡大鏡での視診上です)
②歯周ポケット値の測定
③測定時の出血
④臨床的アタッチメントレベル(歯冠と歯根の境からポケット底までの距離)と歯肉の退縮
⑤エックス線所見
⑥かみ合わせ
⑦口腔内の習癖
をチェックさせていただきます。また、フッ素や抗真菌薬の塗布も行います。
スウェーデンの歯科衛生士さんも使用しているTepe(テペ)の歯ブラシや歯間ブラシも使用させていただいております。
最後に私が5年ほど前に治療させていただいた患者様の現在の写真です。
上の前歯を6本、オールセラミック修復した患者様です。
時には間隔が空く時期もありましたが、定期的にメインテンスに来ていただいたため、
美しく良好な状態を維持されていらっしゃると思います。
梅田茶屋町白山歯科クリニック
白山敞允(しろやまたかみつ)