みなさま、こんにちは。
朝晩とだんだん寒くなってきておりますが、いかがおすごしでしょうか?
私は、まだまだ夏服のままの衣替えしておりません。
今日は、お電話でよくお問い合わせいただく、当院のオフィスホワイトニングについてちょっとだけ詳しくご説明させていただきます。
当院で使用している漂白剤はGCのティオンです。
現在、厚生労働省の認可がおりているホワイトニング材は私の知る限り日本に3つしかございません。
(ホワイトニング材またはホワイトニング剤と、2つの表記が多いですが、ここではホワイトニング材で統一させていただきます。)
・GCのティオン
・松風のハイライト
・モリタのピレーネ
です。
この中で、ティオンが最も漂白効果があると、歯科衛生士のみなさんとも意見が一致し、導入しております。
厚生労働省の認可には、当然臨床試験があり、その安全性と有効性が認められております。
この3つ以外にも国内外にホワイトニング材は複数あり、効果はあると思いますが、ホワイトニングも歯科治療の中のひとつの治療であるという観点から、
また患者様の安全面を第一に考えて、GCのティオンを使用しております。
そのGCのティオンですが、オフィスホワイトニング終えてすぐに、はっきりと分かるぐらい、ものすごく白くなると思います。
そもそもなぜ、歯は白くなるのでしょうか?
ほぼすべてのホワイトニング材には過酸化水素H2O2が含まれておりまして、この過酸化水素の分解過程で発生する
活性酸素reactive oxygen speciesが、歯に対して漂白効果をもたらしてくれます。
しかし、過酸化水素H2O2は周囲の環境が酸性かアルカリ性かで違う分解過程をとります。
このうちアルカリ性の環境下で分解して生じるハイドロキシラジカル(水酸基ラジカル)こそが、強い漂白作用をもたらしてくれます。
GCのティオンは、ホワイトニング材を歯の面に塗布する前に、リアクターという光触媒を先に塗布しなければなりません。
このリアクターが光を照射した際、電子を放出し、過酸化水素と反応することにより、大量のハイドロキシラジカルが作られるのです。
そのため、低い過酸化水素濃度(23%)で高いホワイトニング効果が得られます。
またホワイトニング材自体のpHは6で、エナメル質が脱灰する限界のpH5.5よりも高いpHとなっており、歯にもやさしいです。
・・・・・・と、いろいろ小難しく書かせていただきましたが、決してメーカーのまわしものではございません。
次回は実際のホワイトニングの手順について書かせていただきます。
梅田茶屋町白山歯科クリニック
白山敞允(しろやまたかみつ)